補助金とは52 質問のように見えるが実は○○

補助金とは52 質問のように見えるが実は○○

【質問の本質】

前回に引き続き、質問についての考察です。

結論として、質問はあまりしないほうがいいです。
というのも、質問だと思っていても、実態はそうではないことが多いからです。

質問(のように見えるもの)は大別すると次のように分けられます。

1)批判
息子が性犯罪を犯した女優に対し、息子の性壁を聞く。
落ち目の政治家に愛人問題について聞く。
などです。
質問の答えが何であっても、続く言葉は批判でしょう。
あくまで形式だけ質問の形を取っています。

2)反論
説明に対し、そうは思わないという意見を、質問形式で提示することもよくあります。
「何で?」
「ソースは?」
「誰が言っているの?」
などが代表例です。
一見、質問形式なので、確認しているかのように錯覚しますが、ソースを提示しても納得してくれるケースの方が少ないでしょう。
質問(のような反論)を口にした時点で、発言者もある種の自己暗示にかかるからです。

3)懈怠(けたい)
怠けるためのサボりです。
ちょっと検索すればわかることを聞く。
少し考えればわかることを聞く。
自分で確かめれば良いことを聞く。
といった形で現れます。
「面倒なのであなたがやってください」という意思表示です。
1)や2)とミックスで現れることもあります。

4)提案
今度の旅行はハワイとグアムどっちにしようか。
最近入ったおいしいレストランはどこか。
和食とイタリアンならどちらがいいか。
などです。
上の3つと比べて明らかに建設的であることがわかると思います。
当然、どんな答えが返ってきても、話は盛り上がるでしょう。

5)学習
学生が教師に質問する場合などです。
大人でも、講師や上司に質問するシーンは多くあるでしょう。
営業がクライアントに聞く場合も含まれますし、
犬と猫どっちが好きかなども広くはこの範疇です。
特徴は、質問者の知識レベルの向上が、回答者のストレスや労力を上回ることです。

思ったより、建設的な質問は少ないということがわかります。
逆に言えば、発展的な議論にならない限り、質問はその本質を捨てていることになります。

質問(のように見える何か)をすることは、ビジネス上数限りなくあります。
補助金・助成金ビジネスでも、クライアントに質問することは多くあるでしょう。
反対に、補助金について、助成金に関して、質問を受けることも多くあります。

自分が発する言葉が本当に質問であるか。
あるいは、受けた質問が実施的にはそれ以外の何かでないか。
見極めてから質問しても回答しても間に合います。


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