一般社団法人日本タックスプランナー協会 代表理事 井上大輔です。
【審査員は結構大変。知らない人から知らない話を聞かされて、 それを評価しなくてはいけない。】
保険営業マンの渋川さんが、
資金調達を武器に、
復活を果たす物語をお送りします。
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〜タックスプランナー講座 AMその3〜
<カリキュラム>
10:00-11:00 自己紹介・導入
5分 自己紹介
10分 参加者自己紹介
10分 他己紹介
(隣の方の自己紹介を
フィードバック)
10分 感想を聞く(伏線1)←いまここ
5分 利益率
5分 講座の使い方
5分 お客様の声
10分 休憩
講師
「いかがでしたか?
ご自身で話した自己紹介と
フィードバックは
一致していましたか?
大抵、抜け漏れがあったり、
あるいは話が変わっていたり
するのではないかと思います。」
渋川さん
(まさにそんな感じだ。)
講師
「ただ、それは普通です。
一度聞いただけでは、
そのくらいしか覚えられません。
それなのに、今回、わざわざ
やってもらったのには訳があります。
補助金や助成金、
いえ、あらゆる制度を利用するときに、
とても大切な原理を
体験していただきたかったのです。」
渋川さん
(原理?)
講師
「今、皆さんは、
おそらく初めて会った相手に、
自己紹介をしたと思います。
そして、その内容を
フィードバックして貰いました。
自己紹介をする側も、
それをフィードバックする側も、
難しかったのではないかと
思います。」
Aさん
(うんうん)
講師
「見ず知らずの相手に
説明することは、
思いの外難しいのです。
それが自己紹介程度の、
簡単な内容であっても。
そして、
それを聞いて理解することは
さらに難しく、
聞いたことを説明するというのは
これはもう超高難度なんです。」
渋川さん
(なるほど・・・)
講師
「皆さんが補助金の申請をするとき、
この構造を覚えておいてください。
皆さんは見ず知らずの審査員に
文章で用件を伝えるわけです。
伝えること自体も難しいですが、
審査員の立場から見ると、
他人の文章を
理解しなくてはならない上に、
それを評価して、国にその是非を
報告しなくてはならないのです。
考えただけで頭が痛くなりそうです。」
渋川さん
(そうだったのか。)
講師
「しかも、今は相手の顔を見ながら、
そのリアクションを見て
話すことができました。」
渋川さん
(あ!たしかにあった。
掴みとして妻の話をしたっけ。)
講師
「補助金の場合はそれもできません。
書類審査ですので。
説明する側も、
それを聞いて評価する側も、
相手の顔は見えません。」
会場
(ざわ・・・)
講師
「ちょっと脅かしましたが、
どんなレースかわからないと
対応のしようがないので、
一番最初に説明しました。」
渋川さん
(たしかに、分かっていれば
対応のしようもあるかも。)
講師
「では、補助金の仕組みが
分かったところで、
対策を検討してみましょう。
また同じ組み合わせで、
どうすれば分かりやすく伝えられ、
審査員が理解しやすいか、
議論をしてください。
時間は3分ほど取ります。
では、スタート。」
Aさん
「ちょっと驚きました。
伝えにくいとは感じていたのですが、
そういう仕組みがあったのですね。」
渋川さん
「そうですね。
何か対策はありそうですか?」
Aさん
「うーん、やはり、
わかりやすく伝えることが
何より大切だと思います。
まあ、そのためにどうすればいいのか
という話だとは思うのですが。」
渋川さん
「そうですね。
私は、Aさんに指摘された、
専門用語が含まれていると、
そこで理解がストップするという
点がとても気になりました。」
Aさん
「あ、MDなんとかっていうやつですね。
すみません。」
渋川さん
「いえいえ。
これは大きなヒントだと思いました。
わかりやすい説明は、
わかりやすい言葉で
作られているはずです。」
Aさん
「そうですね。
わかりやすい言葉で説明する。
具体的には、
専門用語を使わないとか・・・」
渋川さん
「はい。
もしどうしても使うなら、
その説明をするというのも、
選択肢でしょうね。」
つづく
<今日のまとめ>
〜わかりやすい=伝わりやすい〜
<渋川さんの作戦まとめ>
契約が減少傾向。
なんとかしたい。
そのために・・・
新規契約取りたい
そのために・・・
見込み客にアポ取りたい
そのために・・・
アポを取る理由が欲しい
そのために・・・
補助金の情報を提供しよう
そのために・・・
補助金の資格を取ろう(←いまここ)
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