【<補助金しくじり先生> ネットワークビジネスが悪とはいいませんが】
補助金でしくじってしまった方の事例紹介です。
まずは背景から。
一台数百万円の美容機器を製造・販売している会社があります。
仮にX社としておきましょう。
X社は代理店制をとっていて、Aさんはその代理店の一人です。
Aさんは一台売るといくらというように手数料が手に入ります。
けっこうな額で、販売価格の半分以上が手数料のようです。
仮に500万円の機械を販売したとしたら、300万円近くの手数料が入ることになります。
良い悪いは別として、こんな高コミッション率なら販売も頑張りますよね。
X社からみると、
・50万円の原価
・100万円の自社経費
・300万円の販売手数料
・50万円の利益
→販売価格500万円
ということです。
Aさんからみると、
500万円の物を売ると300万円報酬がもらえる。
ということになります。
「原価厨」という言葉があるようですが、(詳細は割愛するとして)それ風にいうと、
Bさんは、
50万円のものを500万円で買っている。
ということになります。
Bさん視点で見ると割高な気もしますが、見た目のインパクトよりは「妥当」な金額です。
それはそうなのですが、Aさんが販売をなんとかと思う気持ちも理解はできます。
お金はモチベーションになりますからね。
ちなみにAさんのビジネスはこのような「販売」または「営業」です。
美容機器の前にはビットコインを、その前は情報商材を売っていました。
さらにその前はネットワークビジネスでアロマオイル・・・と、まあ、そんな感じのビジネス(?)モデルです。
その手のプレイヤーとしてはなかなかのやり手で、数年前は億に届きそうな年収になったこともあります。
しかし、浮き沈みの激しい業界(?)の波を受け、ここ数年は数分の1しか稼げず、昨年はとうとう赤字決算でした。
そのAさんからの紹介で、Bさんの補助金申請をすることになりました。
つづく