一般社団法人日本タックスプランナー協会 代表理事 井上大輔です。
【売れば売るほど売れなくなる 道路の白線引きの話】
道路の白線を引く仕事があります。
道路にペンキで線を書いていきます。
ある男が新人としてその仕事に
取り掛かることになりました。
なかなかセンスも良く、
1日目は10マイルも白線を
引くことができました。
しかし、2日目は7マイル、
3日目は5マイル、4日目は・・・
というように、徐々に成績が
落ちていきました。
きっとこれはサボっているに
違いない考えた監督は、
新人を注意することにしました。
監督「最近成績が悪いな。
どうしたんだ?サボっているのか?」
新人「違います。
ペンキ缶まで戻るのが大変で・・・」
新人は、ペンキ缶をスタート地点に
置いたまま白線を引いていたのです。
・・・というジョークがあります。
塗れば塗るほど塗れなくなる、
というパラドックスがテーマです。
このほかに、史実でも
ナポレオンは補給路が
伸びきったところを叩かれ、
ロシアに敗北しています。
もっと身近な例でも、
多くのベンチャー企業は、
当初は飛ぶ鳥を落とす勢いで
拡大しますが一定の地点で
減速・破綻してしまいます。
これらを失敗として
片付けてしまうのは簡単です。
慢心・情報不足・思い込み
これらのいずれかに理由を
求めれば説明はつきます。
しかし、ベンチャー企業は数年で
9割が廃業してしまいます。
単に失敗と片付けてしまうだけでは、
説明としては弱いでしょう。
なぜほとんどの人が
失敗してしまうのか、
そこに切り込んでこそ、
論証の価値はあります。
そもそも、ほとんどの人が
廃業してしまうなら、
それは失敗ではなく、
必然なのかもしれません。
人は数十年で寿命を全うしますが、
それを失敗という人はいません。
悲しいことですが、
必然的に起こることだからです。
企業も事業も、
いずれは成長限界を
迎えるものとして、
そしてそれを失敗ではなく、
必然と捉えると
別の側面が見えてきます。
いくら集客しても営業できない、
いくら営業しても売れない、
いくら売っても儲からない、
・・・という負のスパイラルから
抜け出すため、
あるいはそれに陥らないために、
根本的な構造から
解いていきたいと思います。
<今日のまとめ>
〜忙しいのにもっと集客?〜
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