【 閑話休題4 一日だけ幸せでいたいならば、床屋に行け。一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。一ヶ月だけ幸せでいたいなら、結婚しろ。一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。一生幸せでいたいなら・・・ 】
不労所得シリーズ
第4回です。
不労所得を得るためには、
資産を獲得しなくてはいけません。
今回は、その資産を取得する際の、
「小規模の優位性」
について書きます。
結論は、
「小規模有利」
です。
この結論を論証するため、
大規模(=大企業)と、
小規模(=個人)とを比較する際、
判断材料になりそうなものを列挙して、
それぞれがどちらに有利に働くかを、
検討してみようと思います。
・情報量
大規模:多 小規模:少
→大規模有利
・社員一人あたりの処理能力
大規模:中 小規模:低〜高
→引き分け
・投資額の上限=資金量
大規模:多 小規模:少
→大規模有利
これらの項目で、
大規模有利を
イメージされる方も多いはず。
しかし・・・
・投資額の下限
大規模:高 小規模:低
→小規模有利
単純に選択肢が多いことを意味
・人件費その他コスト
大規模:多 小規模:少
→小規模有利
この二つの条件で、
有利不利は完全に逆転します。
ここでいう有利とは、
利益を出しやすい、
という意味です。
高額案件は、大規模が、
少額案件は、小規模が、
それぞれ取り合うなら、
有利不利は生じないように
感じられるかもしれません。
しかし、高額案件は、
そもそも絶対数が少ないものです。
それを同等の能力を持った、
他の大規模事業者と
奪い合うわけですから、
その熾烈さは論を待ちません。
一方、小規模であれば、
1)たくさんある選択肢の中から
2)コストをかけずに
選択することができる。
ということになります。
極端な例で言えば、
気に入ったものがなければ、
買わないという選択肢も
取り得ます。
反対に、大規模事業者は、
社員をサボらせる
わけにはいかないので、
常に売買を続けなければいけません。
買いたいと思うものがなくても、
買わなければいけないなら、
そこから利益を生み出すのは、
至難の技でしょう。
規模が大きくなればなるほど、
利益を出しにくくなる。
大企業は強いというイメージからは
真逆の事実ですが、
経済学的にも立証されています。
結果、一定の規模までの
企業しか存在できないのです。
大規模事業者と小規模事業者は、
そもそも違うルールで、
違うステージで戦っています。
両者がぶつかり合うことはありません。
有利さを考えるときは、
この視点を忘れてはいけません。
その上で、どちらがより利益を
出しやすいかといえば、
低コストで選択肢の多い、
小規模に軍配が上がります。
もちろん、それを活かすには、
知恵と努力が必要にはなります。
「知恵で勝負することが
重要なのです。
慣習・形式・権威に
とらわれないでチャレンジする
それがベンチャースビリッツです。
事業の成功は、
精一杯チャレンジを続けていれば
後は確率論の問題です。
失敗を恐れずに、
様々な手段を次々に試していれば、
必ずどこかで当ります。
卵は数を生まないと、
試練に耐える鮭は
生まれてこないわけです。」
〜孫正義〜
<今日のまとめ>
〜たくさんの子を食べさせるのは大変〜
<念のために・・・>
本稿は不労所得を
否定も肯定もしません。
当然、推奨も非推奨もです。
それがなんであるか、
本質を論理的に解くことを
唯一の目的としています。
不労所得も本稿も、
ただのツールです。
それをどう使うかは
自由であり同時に責任です。