補助金とは42 その質問、したら答えられちゃいますよ

補助金とは42 その質問、したら答えられちゃいますよ

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「ggrks」という言葉をご存知でしょうか。

穏やかな表現にすると、「グーグルで検索するとわかりますよ」という意味です。
直訳すると、「ググれ(グーグルで調べろ)カス」です。
ローマ字の子音を取って、ggrks と表現しています。

昔の、テレックスなどの時代を思い出す表記ですね。
時代は巡ります。

お釈迦様の時代でも、あまり面白くない、建設的でない質問には「それは愚問である」と答えればそれ以上の問答は不要とする不文律もありました。
ggrksはそれの現代版ともいえそうです。

そんなggrksですが、実は、そう言ってもらえればまだマシです。
少なくとも、愚問であったと気づくチャンスを得られますし、そこで気付けば出直す機会も得られます。

辛いのは、愚問に普通に答えられてしまったときです。
繰り返しますが、そもそも質問が愚なのです。
どんなに回答者が優れていても、その後の会話が盛り上がることはありませんし、問答が建設的な方向に進むこともありません。

そして怖いのは、自分と相手の関係に関わらず、この法則は発動することです。

・自分が後輩で、先輩に質問(のような愚問)をしたとき。
・自分が専門家で、クライアントに質問(のような愚問)をしたとき。
・自分が営業で、見込み顧客に質問(のような愚問)をしたとき。
・・・などなど。
どのケースでも当てはまります。

一見質問に見えるので、相手は真面目な方であればあるほど、優しければ優しいほど、普通に答えてしまいます。
そしてその場の空気は加速度的に白けていきます。

よって、補助金・助成金の専門家であるタックスプランナーも他人事ではありません。
申請の支援をする際は、少なからず質問をして、話を聞き出さなくてはならないのです。
その際の質問が愚問であったなら、うまく聞き出すことはできないでしょうし、その後の申請結果も推して知るべしです。

質問は権利ではありません。
生徒が先生に質問できるのは、授業料を支払っているからです。
むしろ、質問をした以上、どんな答えが返ってきたとしても、その後の話を盛り上げなくてはならない、その後の議論を建設的な方向に進めなくてはならない、といった義務を負うことになります。

質問をする必要があることもあります。
しかし、その時は、一度思い出してみてください。
その質問をしたら、答えが返ってきちゃうということそ。
そして、自分に問いかけてみてください。
その答えを聞いた上で、話を盛り上げる自信はありますか。と。


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