【私の「赤」とあなたの「赤」は同じか】
世界には約7000の言語があると言われています。
それに対して国の数は200。
一つの国で複数の言語が使われているという計算になります。
日本では日本語がほぼ単一の言語です。
これをバイリンガルに対して、モノリンガルといいますが、それはむしろ少数派です。
200カ国のうち約3割がモノリンガルといわれています。
当たり前というのはその程度のものということです。
さて、言語が違えば、表現も異なります。
学術的にいうと、言語ごとに世界の区切り方が違う、ということになります。
例えば、雨が多い日本では雨についての表現が多くあります。
五月雨とか豪雨とか長雨とか霧雨とか小雨とか・・・いくらでも出てきそうです。
これは雨という世界を細かく区切っているということになります。
また、雪が多い北海道で生まれたアイヌ語には「干しているししゃもに降り積もる雪」という意味の単語があります。
これは雪という(言語の)世界を細かく区切っているということでしょう。
一方、農耕民族であるがゆえに狩猟についてはそれほど多くの単語や表現を日本語は有していません。
その辺は外来語、カタカナなどで補っていたりします。
鴨を狩るときに弾は当たったのだけれども、致命傷にできず、逃げられてしまうことを「半矢」と言います。
一つの失敗で、これには日本語の単語があります。
しかし、最も良いとされる首に命中させることは「ネックショット」といい、もともとなかった概念です。
これは外来語で補っています。
このように、異なる言語を取り入れることで、世界を広めたり、より細分化することは可能です。
一方で、世界の「総和」は変わりません。
どんなに細かく区切ろうが雨は雨ですし、雪は雪です。
だから言語が違っても「翻訳」することが可能です。
その単語がなくても、「干しているししゃもに降り積もる雪」と文章で表現することが可能なのです。
ところが、宇宙人を想定すると、認識している世界が同じだという保証がありません。
言語(のようなもの)を宇宙人が使っていたとしても。
あるいは、言語による意思疎通そのものを行っていないかもしれません。
我々人間には当たり前の言語コミュニケーションですが、こと地球に限っても700万種類いる生物のうち、唯一、一種類だけが行っている特殊なコミュニケーション手段です。
地球上でもこれだけレアな手法を宇宙人が使っている保証はどこにもないのです。
ただし、数字に限定するなら、数学は数学の世界のことしか記述しないものなので、宇宙人であっても数学を理解する者なら、表現形式(言語)が違っても翻訳することが可能です。
そしてその翻訳も大きな労力不要で実行可能です。
確かに地球でも数字は万国共通です。
ここで、意思疎通できるというのは2つの要素に分解できます。
1)理解できる
2)誤解を生じない
「たくさん」と言った場合に想定する数は人によって違います。
100を思う人もいれば、億を考える人もいるでしょう。
しかし、1000といえば、全員が1000を想定できます。
宇宙人ほどの隔たりはない(と思いますが)にせよ、人に説明するときは、まず「理解出来ること」が大前提になります。
わかりやすさは万国共通のキーワードです。
それが補助金であれ、助成金であれ、その他の資金調達であれ。
なぜその資金がいるのか、相手に理解してもうらうことが第一歩です。
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