【事例研究は1件ではダメだが、100件する必要もない 誕生日のパラドックスより】

【事例研究は1件ではダメだが、100件する必要もない 誕生日のパラドックスより】

一般社団法人日本タックスプランナー協会 代表理事 井上大輔です。

 

「クマ喰い」というジャンルがあります。
北海道の郷土愛(?)が作り上げたジャンルで、通常、クマに食べられるサケが、クマを喰う、という設定です。
北海道のおみやげ物屋では、クマがサケを獲っている木彫りの横に、必ずこの、クマ喰いの木彫りが置いてありました。
よく見ると、サケに噛み付かれたクマが涙目になっていたりして、芸が細かいです。
プロダクトアウトの発展形を見た瞬間でした。
【事例研究は1件ではダメだが、100件する必要もない 〜誕生日のパラドックスより〜】
自分と誕生日が同じ人は、クラスに一人くらいはいたと思います。
偶然としては多いような気もしますが、確率は23分の1です。
つまり、23人いれば、約50%の確率で同じ誕生日の人がいます。
計算は長い割に面白くないので省略しますが、この確率なら、クラスに一人くらい同じ誕生日の人がいてもおかしくありません。
ところで、この23人という数は、思ったより少ないのではないでしょうか。
それがパラドックスと言われる所以ですが、このことは、事例研究の数にも応用できます。
多くの事例を研究できればそれに越したことはありませんが、研究に時間を費やしすぎて、本業に支障が出ては本末転倒です。
1件では当然足りませんが、数件あれば、事足りるケースは多くあります。
まずはこの数件、もっと具体的にいえば、3件を目指すのが良いでしょう。
事例は無数にあるかもしれませんが、自分の事業に近い事例で絞り込めば、3件程度はすぐに見つかるはずです。
この3件を研究して、
1)3件とも似ている
2)全てのパターンが出尽くした考えられる
のいずれかであればそれ以上広げなくて構いません。
反対にどちらでもなければ、件数を調べていけば良いと思います。
実際に申請書を書く、あるいは事業計画を立てる、という作業に入ると、一刻も早く書き始めたくなるのが人情です。
しかし、大抵の場合、「書く=清書する」と考えて差し支えありません。
いきなり清書することはできませんし、材料が揃っている方が書き上がりの出来も良くなります。
<今日のまとめ>
〜船に乗る前に仕掛けを用意する〜

 

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