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2016年11月24日

補助金とは81 楽勝をねらえ

【楽勝を狙え パソコン設定 VS 着物の着付け】

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パソコンの設定サービスに何万円も払うお年寄りをありえないと思う若者がいる一方で、
着物の着付けサービスに何万円も払う若者をありえないと思うお年寄りがいます。
ちょっとしたパラドックスで、どっちもどっちという気もしますが、ことビジネスとして考えると大きな差があります。


その根拠は後述するとして、本日のテーマは、「できることや強みをそのままビジネスにすると失敗の確率は高まる」です。


よく、「強みを生かしてビジネスをしましょう」といわれます。
あくまで、強みを「生かして」ビジネスをすべきなのであって、「そのまま」ビジネスにすると成功の確率はぐっと落ちます。
なぜならば、競争があるからです。
(ここを無視した事業計画・補助金申請は説得力が著しく落ちます。結果は推して知るべしです。)


まず、あなたができるかどうかとは全く関係なく、市場は存在します。
パソコンの設定サービスであれば1000億円、着付けサービスであれば100億円というように。
同様にその市場を狙う競合他社も存在します。
パソコンの設定サービスであれば1000社、着付けサービスであれば200社というように。


もしこの数字が正しければ、次のように市場分析できます。


・パソコンの設定サービス
1000億円 ÷ 1000社=1億円/1社


・着付けサービス
100億円 ÷ 200社=5千万円/1社


したがって、このケースでは、ビジネスの優位性はパソコンの設定サービス>着付けサービスとなります。
パソコンの設定サービスの方が2倍優位だといえます。
係数化すると、
パソコンの設定サービス:2
着付けサービス:1
です。
仮にこれを「市場係数」と呼ぶことにしましょう。


さて、この市場係数だけを頼りに、全員がパソコンの設定サービスをやるべきかといったら、もちろんそうではありません。
自分の強みを考えるべきです。
機械は苦手(5点満点で1)だけど、着付けは得意(5点満点で4)という場合、それぞれのビジネスは次のように評価できます。


・パソコンの設定サービス
能力:1 × 市場係数:2=2点


・着付けサービス
能力:4 × 市場係数:1=4点


なるほど。
この場合でしたら、この人は着付けサービスを行うべきでしょう。


また、市場係数は市場規模(100億円)÷会社数(200社)で決まりました。
できれば、さらに絞り込んで、会社数が相対的に小さくなる市場を見つけたいところです。


例えば、「京都に観光に来る外国人向け」の着付けサービスの市場が10億円、会社数が10社であれば、係数は倍に跳ね上がります。
結果、ビジネスの優位性も倍増するわけです。


このように、強みを「生かす」とは自分のスキルを活かせる市場を探すということです。
できること×市場=ビジネスの成功可能性です
掛け算をした結果、高得点になる「楽勝ビジネス」をまずは考えるべきです。
どうせ机上で楽勝だったとしても実践はそうはいきません。
ということは、机上ですら楽勝でないビジネスは、実践したらそれはそれは大変なものになるということです。


補助金の申請でも、融資の申し込みでも、必ず市場分析をさせるのには理由があるのです。


<今日のまとめ>


〜勝負は始まる前に決まっている〜