アーリーバードという言葉をご存知でしょうか。（私は初めて知りました）

ゴルフ用語で、その名から連想する通り、早朝ラウンドのことです。
私事で恐縮ですが、昨日はそのそのアーリーバードでラウンドに行ってきました。
千葉の比較的東京寄りにあるコースで、品川からですと、１時間もあれば着いてしまいます。

おおよそこんな１日でした。

・AM3:30 都内待ち合わせ
・AM4:30 コース到着 レストランは空いていないのでコンビニエンスストアで食事を買う
・AM4:50 ラウンド開始
・AM6:30 ハーフ終了→スルーで回る
・AM7:50 ラウンド終了　シャワーを浴びて帰路へ
・AM10:00 オフィスへ→通常（よりちょっと遅めに）勤務

なるほど、ゴルフって半日もかからずできるんですね。
しかも早朝ならではのメリットも多くありました。

・空いている１　道が空いています。特に行きは対向車すらいません。
・空いている２　コースも空いています。同じ時間帯にスタートしたのは私たちの他は１組だけでした。（その後の通常時間帯は満員でした）
・涼しい。この季節はとにかく暑いですが、暑くなる前にことが終わります。
・安い。平日だったこともありますが、９９００円でした。
・早い１　待ち時間ゼロ。１ラウンドが３時かちょっとで終わります。
・早い２　早く終わるので午後は余裕で働けます。１日休む必要がありません。

デメリットは（超）早起きなことくらいです。
でも、起きてみてわかったのですが、６時に起きても、３時に起きても、正直なところ、朝の辛さに差はありませんでした。
ちなみに私の通常起床時間は７時半です。

さて、このようなアーリーバードでラウンドをしてみた私の最終結論は「これでいい」でした。
いつの間にか出来上がっていた、ゴルフとはこういうもの、よって夏には向かないし、仕事が忙しい時には行けない。という既成概念を打ち壊せた１日でした。

そして、それと前後して、実はもう一つ解除された思い込みがありました。

それは、
「プロは私とゴルフしてもメリットがないから行きたがらない。」
というものです。
結論からすると、（自分で言うのもなんですが）大歓迎されました。

そうです。昨日はツアープロと二人でのラウンドだったのです。
ツアープロというのは、試合に出て賞金を稼ぐプロのことです。
松山英樹や石川遼なんかはこちらですね。
練習場でレッスンしてくれるプロはレッスンプロと呼ばれ、資格自体も少し異なります。

このプロとは以前から交流がありました。
私が別の方とラウンドすることになった際、このプロも誘いましょうかとお話ししたところ、
「やめたほうがいい。プロはあなたとゴルフしてもメリットがないから行きたがらないよ。」
と言われました。

おそらく、悪気はなかったと思います。
単純にアドバイスとして話してくれたのでしょう。
そりゃあ賞金稼ぎが生業のプロですから、素人とゴルフをしてもなんの得もありません。
一人練習していた方がマシかもしれません。
そんな説明を受け、その時は私も素直に納得したものでした。

そんな経緯もあったので、その後私からお誘いすることもなく時間が経っていきました。
それでも、年に１度くらいはお会いしたりラウンドしたりといったお付き合いは続いていました。

これだけ時間があれば相手の本心にも近づけるというもので、リップサービスや社交辞令ではなく、本当に歓迎されていることがわかりました。
その経緯は割愛しますが、結果的に、上記のアドバイスは間違っていたわけです。
そして、そのアドバイスに沿って行動していた私も、不要な遠慮で機会を逃し続けていました。

一見、正しいと思えることでも、常に絶対ではありえません。
その元が、思い込みであれ、人からの意見であれ。
常識とは偏見のコレクションであるといったのはアインシュタインでした。
疑うという行為はこういうときにこそ使いたいと思いました。