一般社団法人日本タックスプランナー協会 代表理事 井上大輔です。
<専門を持つメリット>
人より詳しい分野があると、それは専門分野と呼ばれます。
これがあると、絶対尺度が持てます。
例えば、税金の専門知識を持って新聞の税金の記事を読むと「え? 何言ってるの?」となることが少なくありません。
基本的なことから間違えていたりします。
新聞はなんとなく正しいと思いがちですが、 記者が全ての事象に精通しているわけではありません。 専門性で専門家に劣るのは当然です。新聞以外もまた然り。
考えてみれば当たり前のことですが、 専門分野があればそれを実感することができます。
その是非は置いておくとして、そうなると、自分の中で「 他の記事の正確性もそんなものなのだろう」と、 推測できるようになります。
すると盲目的に情報を信じ込むことは無くなり、 自分の頭で考えるので、さらに知力が高まります。
頭が良い・知識人・知恵があると言われる人は、 間違いなく専門分野があります。
頭がいいから専門家になるのではなく、 専門家になってから加速しているのです。
【 補助金でセミナー講師を目指すAさんの物語7 】
〜麻生さんは補助金の資格を取り、
セミナー講師となることを
目指しています。〜
<講座カリキュラム>
1)ロールプレイ:審査員の位置
2)必要スキル
3)目的と目標と手段と
4)説明する←いまここ
講師
「3人で役割を決めて
ロールプレイをしてみましょう。
社長役の方は自社のことを
想定してもいいですし、
知り合いの会社をイメージしても
構いません。」
麻生さん
(おう。やってみるさ!)
講師
「社長になりきってください。
イメージがわかないときは、
予めお配りしている、
サンプルの会社のデータを見て、
その会社の社長として
振舞ってください。」
麻生さん
(これはそのために使うのか)
講師
「ランダムにお配りしているので
自分がどの会社の社長になったか
内緒です。
紙も他の人に、
見せないようにしてください。」
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〜説明ワーク〜
・役割分担
Aさん:申請書作成者
Bさん:クライアントの社長
Cさん:社長の友達の社長
1)AさんがB社長へ
補助金の説明をします。(3分)
話すのは、
・ベネフィット《目的》
・コスト
・スケジュール
です。
2)BさんがCさんへ
1)で聞いた話を説明します(3分)
3)CさんがBさんへ
質問をします。
何を聞いても構いません。
Bさんは頑張って答え、
そして、最後は、
「Aさんを紹介しようか?」
で締めくくってください。
(3分)
4)CさんがBさんへ
紹介を受けるかどうか、回答します。
その理由をシェアします(3分)
5)感想をシェアします(3分)
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〜ロールプレイ中〜
麻生さん(Bさん)
「・・・というわけで、
よかったらですが、
Aさんを紹介しましょうか?」
男1(Cさん)
「そうですね。是非お願いします。」
男2(Aさん)
(やった!)
麻生さん(Bさん)
「ありがとうございます。よかった。
ちなみにOKの理由は・・・?」
男1(Cさん)
「そうですね、
紹介を受けたいと思った理由は、
説明が簡潔で、ベネフィットと
コストが明確だったことです。
自分の事業にも活かせる
可能性を強く感じました。」
麻生さん
「Aさんの説明がよかったのです。
私はそれを伝言しただけです。」
男1(Cさん)
「そうなんですよね。
結局、最初の説明がわかりやすければ、
伝言も簡潔になりやすい。
結果理解しやすいですね。」
男2(Aさん)
「こんな風にして、
紹介は広がっていくんでしょうね。
舞台裏を除いた気分です。」
つづく
<今日のまとめ>
〜わからないことはわかってもらえない〜
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